これまでのビリオン Past Exhibition




小平尚典 写真展
「中村修二・自分に怒れ」

2014年12月18日(木)〜12月21日(日)
13:00〜22:00(19:00までは入場無料)
※21日(日)は13:00〜17:00
※18日(木)〜20日(金)19:00〜パーティ&
 セミナー 参加費2,000円(学生1,000円)

2014年のノーベル物理学賞受賞者・中村修二氏に密着してきた写真の展示と、知材権利についてのトークを行います。
12月18日(木)から20日(土)までは、19:00から参加費1人2,000円(学生1,000円)で毎晩セミナー&パーティーをやります。ノーベルが日本のものづくりや知財にスイッチを入れてくれました。大いに日本の未来を語りましょう。椅子は30席しかありませんので立ち飲みの場合もあります。
12月18日は作家・片山恭一さんが博多から来ます。
12月19日はいろんなメディア関係者で中村論を。
12月20日はいろいろゲストデー。
その他に、写真家・渡辺達生VS小平のトークショーも予定しています 。

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ノーベル賞受賞おめでとう、中村修二さん
僕がはじめて中村修二さんに会ったのは、米国西海岸カルフォルニア州サンタバーバラ市にあるカルフォルニア大学サンタバーバラ校(UCSB)に教授として赴任したばかりの2000年6月日本の週刊誌のインタビューだった。
ゲートで受付をして駐車場から電子工学第2エンジニアリング学科の一階のオフィスに向かうと丁度大きな段ボールを運ぶ人影があり、それが中村さんだった。笑顔で「よくここがわかりましたね」というのが第一声だった。
オフィスは天井の高い8畳ぐらいの長細い研究室だった。日本からようこそと言うと、「いや〜全く環境が違うので参ってますよ」。なんと僕と1954年生まれで同じ年だった。四国の徳島から来たという彼に、お固い研究者ではなく野生児の感覚がするワイルドな目線を感じた。青色LEDの事など全く分からない僕に分かりやすく丁寧になぜ光るかを教えてくれた。まあ、それでも僕にはなぜ半導体が光るかチンプンカンプンだというと、「まだ誰もほんとうはどうして光るかわからないのですよ。科学とはそう言うものです。宇宙や太陽の事も全く分からないでしょ」とはにかむ。
幾度かサンタバーバラを行き来するうちに親しくなった。そして「怒りのブレイクスルー」の単行本を制作した。僕は彼がどうしても超えなくてはならない壁をぶち破った力を分析して、皆に伝えたかった。何事も最後までやり抜く力を感じそれに感動したからだ。
彼は愛媛県の大洲の生まれで大江健三郎と同郷である。子供の頃、暗くなるまで野山や海とたわむれたそうだ。今でもこどもの時代は徹底的に外で遊んだ方が良いような気がする。昔はそうだった。よく母に「何時まで遊んでいるの」と叱られたものだ。同じ時代を生きてきた同世代の親近感がうれしかった。
2014年10月7日は米国のシカゴにいた、早朝ホテルの自室でパソコンを開いて何気なくニュースを見ていたら速報が流れてノーベル賞受賞を知った。きっとパナマ帽をかぶっていたら空高く投げた事だろう。正直、対価裁判もしたし、メディアによる反中村キャンペーンをやられて嫌われていたから無理だとあきらめていた。しかし、何事も突然起こる。コツコツやっていれば良い事もあるものだ。日本以外での評価は最高級で世界中の夢見る大学院生が彼の元へ来る。昨年会った時に「アメリカのいいところは多様性なんだ。学生を見ても、アジアの優秀な学生が共同作業などチームワーク良く研究し、アメリカ人は、とにかく理論が大好きだ。アジア系の学生達は、理論はよくわからないけどチカラ技でなにかをつくると、それをアメリカの学生がしっかりあとからうまく理論付けしてくる。この両者の<友情あるコラボレーション>を実行できれば最高のパフォーマンスが創られる」と話してくれた。
日本人はとても優秀な民族で半端なく賢い。だからいいものを作る。米国の会社もまじめな日本企業と仕事をしたがっており、もっと海外に若者がおもいきり飛び出す事を切望する。
何をしてもうまくいかない歯がゆい自分に対する「怒り」がパワーになりそれをエネルギーにしてやりたい事好きな事が出来た。その哲学は今からの時代になくてはならないメッセージでもある。